キャベツ畑でつかまえて

観劇の長い感想と記録を残すブログです

ネタバレ過去ログ(陰陽師の話)

最近のあれこれでfusetterに書いてたことサルベージしとこうかなぁ……
と思ったのですが、大したことは書いてなかった。

無かったけど、ちょっと熱意があるのは記録しとこうと思います。

2021年年始に日生劇場で上演した、INSPIRE陰陽師というトンチキ舞台の思い出です。
推し出演作だからツッコミは控えめにしようと思ってたはずだけと、それでも1000字くらいあった。買ったまま再生してない円盤を観たら、また感想変わるかしらね。エリザの配信終わったら観ようかな。

以下、伏せ字を開いた中身です。

 

 

失礼なの分かってるから伏せるんだけど、陰陽師晴明と兼家が村井/古川の役替わりだったら全通してた。お財布のためには良かったけど、正直キャスティングミスだと思う

あんまり細かいところを突っ込んでも仕方ないとは思うんだが、何で蛍が出る時期(1000年前)と大晦日の一週間前(令和)とで同じ星の巡りなんだとか、平安時代で結婚するなら三日通わなきゃなのに兼家何やってるのとか、当時の結婚適齢期10代なんではとか、令和冒頭のあの発表is何とか、終わらない日食を「異常気象」で済ませるなよとか、天文学者が陰陽五行とか言い出すなとか、陰陽五行がどう作用したら日食になるのかせめて教えてくれとか、まあ最初の30分で気になるところ多すぎて何度も「突っ込むのは止めよう」「これは架空のゆるふわ平安時代」と自分に言い聞かせる羽目になった。

芯となるストーリーで重要なのは晴明と兼家の友情になるはずだけど、申し訳ないけど二人の格と年齢が違いすぎて友達っぽさが無かった。
大沢さんがかなりリアルな大人の男なので、「結婚するんだから気楽に会えないね」とか言い出すのに違和感が拭えなかった。そんな年じゃないだろ。あれたぶん、「息子のような弟子のような存在で、卒業を見守るはずが失敗した」みたいな展開の方が真実味が出たと思う。

それか(ここでやっと冒頭に戻る)、同世代の村井/古川を晴明/兼家にすれば、オタクは勝手に「そうだね、風魔の一族だったね!」と脳内で補って観たし、許容しやすかったし、要するに萌えたのではないか?
あと、二人とも現実味のない役は慣れてるので、ゆるふわ平安時代陰陽師役も合ったろうし、地に足の着いてない天文学者役も説得力が出たと思う。大沢ハルアキさん、わりとちゃんとしたところの教授っぽいのに、打たれ弱すぎだよね… これが村井ハルアキだと博士課程の学生っぽいし、古川ハルアキだと打たれ弱さに説得力が出るわけですよ。
蛍の舞は観たいので村井晴明×古川兼家も良いし(村井ハルアキは後悔を引き摺るの似合うと思う)
古川晴明×村井兼家もニンだと思う(地に足の着かない古川ハルアキと人の良い村井兼樹、良いよね)
どっちも観たいので役替わり希望。まぁ、稽古期間的に難しかったかな。

つまるところ。
キャストありきの演目だと思うんで脚本失敗してると思いました。こういうトンチキ芝居はせめて、当て書きして欲しかったです。