キャベツ畑でつかまえて

観劇の長い感想と記録を残すブログです

ミュージカル『アナスタシア』観劇感想

ミュージカル『アナスタシア』を観てきた。

ディズニーアニメのミュージカル版で、2020年3月の日本初演を経て、今回が再演版。
2020年といえばコロナの走りのころで多くの公演中止が続いていたころ。アナスタシアは、私が確保していたチケットも払戻しとなった最初期の1枚だった……
アーニャ役の木下晴香ちゃんがカテコで「あの時は舞台稽古も全て終わった段階で初日の延期が発表された。今日こうして予定通りの初日を迎えられて本当に嬉しい」と挨拶してて、本当に、私も聞いてて感無量でした。
コロナ禍もぜんぜん終わってないけど、このままつつがなく公演が続けられるよう願ってます。


さて。

宝塚版を配信で観て以来のアナスタシア。楽しかったー!!

オルゴールのような円形舞台、回転して転換する装置とLEDを使った背景映像を活用して、スムーズに場面が転換してて、テンポが良かった。
あと音楽がずっと印象的。
2幕のバレエの場面で『白鳥の湖』がネヴァ川の歌に変わったり、ネヴァ川の音楽に合わせて三羽の白鳥が踊ったり、ロットバルドの登場に合わせてグレブが歌ったり。
「上手いな~」と言うのも失礼かもだけど、全体的に完成度が高くて、オルゴールの奏でる夢物語の中にひたって、そっと蓋を閉じて終わるようなミュージカルだった。


皇女アナスタシアの伝説自体が「こうだったら良いのに」という夢のような語で。
史実のマリア皇太后は宝物と再会する事はなかった。でも、本当に「こうだったら良いのに」と思わせてくれる美しい物語で、そこがディズニーらしいし、ミュージカルとしての美しさでもあると思う。

キャストの皆さんも素晴らしかったです。晴ちゃんアーニャは可愛いし、相葉ディマもかわいい。

キャストが変われば印象が変わる演目でもあると思う(特にグレブ)
今月はみんな忙しいけど、少しでも気になる人は観てほしいな。私はしばらくリピチケ悩みます。